自動学習TPMS と 通常TPMS
自動学習TPMS
LF Learning Tyre Pressure Monitoring System: LF自動学習TPMS
このシステムは現在、Porsche 911 RSR、Ferrari 488 GTE ・GT3、Aston Martin Vantage GT3、Nissan GT-R GT3、Mercedes SLS GT3などに搭載されています。また、WRC、Rally RaidやWTCCなどの用途でも使用されています。
- LF 自動学習TPMSに必要なパーツ(車両1台あたり)
- トリガーとアンテナの両方を使用する従来のシステムが2016年に4つの"LFトリガーアンテナ"を各ホイールアーチに搭載する構成にアップグレードされました。
LFトリガーアンテナが約1mの範囲でデータ要求信号を出し1m以内にある空気圧センサーが要求に応じてデータを送信。アンテナが受信・処理しECUへ配信します。
ECUは各トリガーアンテナを使ってどのセンサーが車両に取付けられているかを判断し車両が停止している時にアンテナ経由で各センサーへデータを要求するのでピットで車両が停止している時にも装着しているタイヤのデータを取得できます。
タイヤが交換されたら自動的に新しく搭載されたセンサーを学習し監視を開始します。
TPMSで取得した全ての空気圧・温度データやその他ダイアグデータは高速CAN接続で入手可能です(ボーレート設定可能)
TPMS スペック (自動学習の場合)
【必要な部品(車両1台あたり)】 | |
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ECU: | 1台 |
LFトリガーアンテナ: | 4本 (又は LFトリガー:4個 と TPMSアンテナ:1~2本) |
ホイールセンサー&バルブ: | 4個~ |
【動作温度】 | |
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ECU: | -40°C ~ +85°C |
TPMSホイールセンサー: | -40°C ~+150°C |
トリガーアンテナ : | -40°C ~ +105°C |
【供給電圧】 | |
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ECU : | 12V スイッチイグニッション |
電流 : | 300mA以下 |
【TPMSホイールセンサー】 | |
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センサー温度範囲: | -40°C ~ 175°C |
最小計測単位: | 1°C/bit |
精度 : | ±1°C |
センサーの伝送速度 : | 1Hz |
重量: | 30g |
"25mbar/bit センサー" | |
圧力範囲 : | 0 ~ 5.375bar ゲージ |
最小計測単位 : | 25mbar/bit |
精度 : | ±25.0mbar |
"14mbar/bit センサー" | |
圧力範囲 : | 0 ~ 3.631bar ゲージ |
最小計測単位 : | 14.7mbar/bit |
精度 : | ±29.4mbar |
- LF Learning TPMS スペック
- クローズドホイール向け LF自動学習TPMSに使用できるパーツ
-
- bf1systemsのセンサー、ECU、アンテナは様々な用途やニーズに対応すべく種類が豊富です。
・MDE v2 (Motorsport DigiTyre ECU v2)
自動学習用のトリガーアンテナを4つ接続できるECU。耐水性で強度の高いケースを使用しSize10のコネクタ付き、設定はRS-232シリアルケーブル経由。手動でセンサーを割り付けるTPMSにも使用でき、DGA+アンテナも4つ接続可能です。
・DigiTyre® Lite ECU
MDE v2 ECUと同じ機能、ストリートカー用と同じハードウェアを使いコストを削減しました。OEM製のコネクター付き、設定はRS-232シリアルケーブル経由。手動のTPMSにも使用可能です。ハウジングは耐水設計ではありません。
・LF Trigger Antenna
従来のアンテナに自動学習用のトリガー機能をプラスしセンサーに指示を送信します。センサーからのデータはLINバスでECUへと送信されます。
・TPMS Wheel Sensor
センサーは電池、無線(RF)送信装置、低周波(LF)受信装置、圧力センサー、温度センサー、加速度計で構成されています。LF受信機能を備えているのでLFトリガーアンテナやLFトリガー、ダイアグツールなどの外部の指令に応答します。加速度計が時速約35kmを感知するとデータ送信を開始します。センサーが静止している時でも30妙ごとにデータ送信し空気圧が毎分0.2barを下回ると高速データ送信を開始します。
・IRTPMS Wheel Sensor
赤外線素子を内臓したTPMSセンサーでタイヤカーカス温の監視をプラス。5点を計測する5 Pixelと1点計測のSingle Pixelがあります。
・TPMS Antenna* (* トリガーアンテナを使用しない場合)
TMPSホイールセンサー、IRTPTMSホイールセンサーの両方に適応した耐水性のデジタルアンテナ。LFトリガーと組み合わせて自動学習を行います。車両1台に1~2個を搭載しLINバスでECUへとデータ送信します。コネクタサイズの違いなど数種類あります。
・TPMS LF Trigger* (* トリガーアンテナを使用しない場合)
自動的にセンサーを学習するためのトリガーでTPMSアンテナと組み合わせて使用します。各4つのホイールアーチに取り付けたトリガーからセンサーに指示を出しセンサーはTPMSアンテナへデータを送信します。
- TPMSサポートツール: Mini Analyser ミニ・アナライザー
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ミニ・アナライザーはTPMSをサポートするダイアグツールです。ホイールセンサーに通信しタイヤの空気圧、温度、センサーのシリアルナンバーの他、センサーの電池寿命やセンサーモードのような詳細なダイアグ情報を確認することができます。
ライブモードを使用すればタイヤひとつずつを確認しなくても自動的にセンサーのデータを更新しミニ・アナライザースクリーンに表示します。
bf1systems社の全てのTPMSおよびIRTPTMSと併せて使用できます。
通常TPMS
Positioned Tyre Pressure Monitoring System: 通常のTPMS
ホイールセンサー、ECU、アンテナそれぞれに豊富な種類を取り揃えているので様々な用途・予算、全てのフォーミュラに対応できます。
- オープンホイール向け 通常TPMSに使用できるパーツ
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・MDE v2 (Motorsport DigiTyre ECU v2)
・DigiTyre® Lite EUC
・TPMS Wheel Sensor
・IRTPTMS Wheel Sensor 及び
・TPMS Antenna
は自動学習タイプのTPMSにも通常のTPMSにも使用可能です。以下のECU 2種は通常のTPMSのみに適応しています。
・Kompact MDE
bf1systemsで最も小さなECUでアンテナを2つまで接続でき手動で各センサーを割り付ける通常のTPMSのみに使用できます。Size2のコネクタが3つあり、設定はRS-232経由で行います。ケースは強度が高く耐水性です。
・Combined ECU/Antenna
全てのホイールセンサーからデータを受信するようにアンテナがECUと一体になった製品です。ECU/Antennaを中央に1台取り付けることも、大型車向けにはもう一台アンテナを使用する事も可能。Size2のコネクタでCanを使って設定します。強度の高いケースを使用しています。